(更新)2017/04/09
脂漏性皮膚炎になってから多くのシャンプーを試したり研究したことでわかった治療法と、脂漏性皮膚炎の人が使うべきおすすめシャンプーを公開します。
「脂漏性皮膚炎と診断され、処方された薬を使っているがなかなか症状が改善しない」
「シャンプーを色々変えてみたが、全然いいものが見つからない」
「長い間症状が改善されていないため、抜け毛も多くて悩んでいる」
そんな思いを持っている方にぜひ読んでいただきたいです。
「俺」も脂漏性皮膚炎で悩んだひとりで、このブログはおもしろ楽しく脂漏性皮膚炎に関する情報収集のために始めました。
そうしているうちに気がつけば立派なオタクになり、今では脂漏性皮膚炎の苦しみから開放されています。
一人でも多くの脂漏性皮膚炎で悩んでいる方のためになっていただければと願っています。少し長くなりますが、最後まで読んでいただいて参考にしてください。
Contents
医者のオススメなんて適当
すべての医者が適当ではないと思うが、実際に自分が診断してもらったお医者さんやネットの口コミを見てると「脂漏性皮膚炎に対する医者の診断って適当なんだな」と思います。
確かに、医者の診断で脂漏性皮膚炎と診断されるところからはじまるのですが、実際に医者の指示通りの治療ですぐに脂漏性皮膚炎が改善した人などほとんどいないのではないでしょうか。
医者が脂漏性皮膚炎と診断し処方するものは
- ニゾラールローション
- ステロイドクリーム
です。
ニゾラールローションをシャンプーに混ぜて洗髪し、かゆい部分にステロイドを塗る。というロジック。
医者はそもそもステロイドを使ったことがあるのか??
「俺」の場合はステロイドを使うとものすごい副作用があり、最初に行った皮膚科では、副作用があることを伝えてもステロイドを処方する「とんでもドクター」もいたくらい。(ステロイドがいかによくないものかは、ぜひ検索してもらって専門の記事などを参照してください)
「ニゾラールローションをシャンプーに混ぜる」について意見すると、脂漏性皮膚炎患者は一般で売られているシャンプーに入っている石油系界面活性剤が基本的にNGであることを知るべきです。
そんなことも知らずにニゾラールローションを処方している。まず医者がアドバイスしなければならないことは「シャンプーを変えましょう」である。添加物の入っていないことが基本です!
以前の記事にも書いたが、「俺」が行った皮膚科*では「今お使いのシャンプーにニゾラールを混ぜて使ってください」とのこと。
実際にアドバイス通りに使用したがもちろん何の改善も見られなかったことは言うまでもない。
(*地域で一番人気の皮膚科クリニック。googleのレビューもとてもいいクリニック。)
他にも医者の診断について言いたいことが山ほどあるりますが、まぁ脂漏性皮膚炎において、多くの医者は頼りにならないです。
ネットの情報なんて信じられない
というのも、よく見る「脂漏性皮膚炎にオススメシャンプー」といった記事に、まったくオススメできないシャンプーばかりが並んでおり、よく読んでみると何を根拠におすすめしているかまったく明記されていなかったりしています。
- 実際に使ってるのか?
- 成分の特徴を知っているのか?
- そもそも脂漏性皮膚炎の症状をちゃんとわかっているのか?
いろいろ疑問に感じてしまう。今日は「俺」がおすすめのシャンプーまで解説するのでお楽しみに。
脂漏性皮膚炎の治療法!
お待たせしました。2015年に脂漏性皮膚炎になってから、あれやこれやいろいろ実践したり専門書まで購入した結果、完全に症状を抑えられた方法を公開します。この方法で、俺の友人も痒さがなくなり、赤くなっていた箇所もなくなって綺麗になっています。
- (サプリなど)ビタミンBを毎日摂取する
- 正しいシャンプーを使う
以上、たったこれだけである。
さらに付け加えるならば、ストレスを貯めこまないために運動をする。お酒の量を減らす。なども実践してみましょう。
「え?それだけ?」とお思いかも知れないが、本当にこれだけ。よほどひどい状態でなければ1ヶ月もすれば症状は安定するはずです。早い人でその日に効果を感じると思います。
ちなみに「俺」が摂取したビタミンBは、市販されている「ショコラBB」を二錠づつ飲んでました。今は一錠ずつ。肌もきれいになって一石二鳥!
おでこに症状が出る人もシャンプーを変えることを検討するべき
おでこや耳の裏など、髪の生え際あたりに症状が出る人も、是非シャンプーを変えてみましょう。
というのが石油系界面活性剤の強すぎる洗浄力が原因で頭皮以外の部分がやられてしまっている可能性があるからです。
正しいシャンプーを使うことで頭皮以外も実際に改善されたから。それは「俺」だけでなく、俺の友人たちにも改善は見られました。
シャンプーの見るべきポイントはここ
脂漏性皮膚炎がおきるロジック
中性脂肪の一種であるトリアシルグリセロールが表皮常在菌のマラセチア属真菌[4][5]のリパーゼにより分解されて刺激性の遊離脂肪酸になり[6]、炎症を生じたり症状の悪化に関与している
[引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%82%E6%BC%8F%E6%80%A7%E6%B9%BF%E7%96%B9]
ざっくりわかりやすくまとめると、脂ぎった頭にマラセチアは群がり、それを分解するときにフケが出て痒さを発生させます。この脂ぎった頭を適切に洗浄し、増えすぎたマラセチア菌を殺菌することができれば良いという事になります。
見るべきポイント
今まで色々な商品を使った経験&調べてきた結果より、見るべきポイントは
- 抗炎症成分が配合されている
- 抗真菌成分(抗菌成分)が配合されている
- 石油系界面活性剤を使っていない
- 油分を含まない保湿成分が配合されている
- 余計な添加物がはいっていない
特に上の3つは必須です。
抗炎症成分が配合されている
抗炎症とは、炎症を抑えることを意味します。脂漏性皮膚炎が発症すると、
- まず痒くなる。
- 痒い箇所をかきむしる
- 悪化する。
というスパイラルをおこす。
脂漏性皮膚炎の治療は、この炎症を起こしている箇所をかきむしらないところから始まります。
だから、病院では痒みを抑えるための「ステロイド」を処方するという選択になるが、副作用リスクがあまりにも高いので、「俺」は痒くて我慢できないときいがは使用しないほうがいいと思っています。
ちなみに「俺」はステロイドを使用せずに症状改善ができました。
薬用シャンプーにはこの炎症を抑えるための、抗炎症成分が配合されているものがあります。
代表的な抗炎症作用のある成分としては、「グリチルリチン酸二カリウム」がある。「グリチルリチン酸2K」と表記されることもある。
非常に多くの商材に入っているとってもありがたい成分である。
シャンプー、化粧水、ボディーソープ、歯磨き粉などいままで見かけたことがある。
この「グリチルリチン酸2K」が入っていると、頭皮の痒さを抑えることができ、脂漏性皮膚炎患者にはとてもありがたい成分となります。
抗真菌成分(抗菌成分)が配合されている
脂漏性皮膚炎は原因菌となっているマラセチア菌が人より増殖してしまうことで、痒さの原因を引き起こします。
このマラセチアを殺菌(抑制)することを目的としたものが抗真菌作用となります。
抗真菌作用をもつ成分はたくさんある。
日本で使用を認められていて、実際に市販されている成分をいくつか挙げると
- ピロクトンオラミン
- ミコナゾール硝酸塩
- サリチル酸
- オクトピロックス
などがあります。特に「どの成分が効果が高い」という違いは今までに感じたことはありません。純粋に「いずれかが配合されていればよい」と認識しています。
たまに脂漏性皮膚炎用のシャンプーとして抗炎症作用のみで抗真菌成分が配合されていないシャンプーを見かけますが、痒みを抑えるだけで原因菌を制御できていないので、ほぼ意味が無い商品と考えていいでしょう。
石油系界面活性剤を使っていない
我々のような脂漏性皮膚炎患者は、「敏感肌」のカテゴリに分類されます。
石油系界面活性剤はその強すぎる洗浄力・脱脂力で、頭皮の皮脂を取り過ぎてしまうため、逆に頭皮が乾燥してしまい、それが痒みの原因につながり荒れやすくなってしまいます。
頭皮の乾燥による痒みは、脂漏性皮膚炎の原因菌のマラセチア菌の増殖による炎症とは異なりますが、「頭を掻くこと」を避けたいという理由で、なんとしても避けなければなりません。
世間一般で使われる「アミノ酸系シャンプー」にはこの石油系界面活性剤ははいっていないので安心できます。ただ価格が高いのが難点。。。
油分を含まない保湿成分が配合されている
脂漏性皮膚炎の痒みの直接原因はマラセチア菌の増殖することですが、そもそも敏感肌でもある脂漏性皮膚炎患者は、頭皮を洗髪することで生じる「頭皮の乾燥」でも痒みを生じています。
せっかく抗菌&抗炎症でマラセチアからの痒みから開放されても、乾燥していては痒さからは開放されません。
保湿成分で重要なのが、「油分をふくまないこと」であること。
なぜなら、油分がマラセチアの餌となり増殖のきっかけになってしまうから。そこで必要になるのが水溶性の保湿成分となります。
余計な添加物がはいっていない
一概に「添加物=悪」とは言い切れないが、何が痒さの原因に繋がるかは人それぞれ異なるので避けておきましょう。例えば、
- 香料
- メンソール
- 着色料
など。「俺」はなぜだかメンソールが痒くなります。洗ってる時にスーッとする心地よさを感じるだけに残念です。。
シャンプーランキング
これまでいろいろなシャンプーを実際に試し、調べて調べまくってきた結果、本当に脂漏性皮膚炎にいいとおもう商品を紹介します。
商品名 | KADSON スカルプシャンプー |
ニュートロジーナ T/Gelシャンプー |
コラージュフルフル ネクストシャンプー |
---|---|---|---|
商品画像 | |||
価格 | 2,980円(税抜) | 3,062円(税抜) | 3,000円(税抜) |
抗菌成分 | ◯ | ◯ | ◯ |
抗炎症成分 | ◯ | ✕ | ✕ |
石油系界面 活性剤未使用 |
◯ | ✕ | ◯ |
水溶性保湿剤 | ◯ | ✕ | ✕ |
添加物未使用 | ◯ | ✕ | ◯ |
実感 | ◯ | ◎ | △ |
3位:コラージュフルフル ネクストシャンプー
総合得点:7.1点/10点
脂漏性皮膚炎用とは言い切れないが、敏感肌用シャンプーとしていい商品だと思います。
抗炎症成分がないという点だけが問題。
なので、このシャンプーを使うだけで痒みがすぐになくなるということには繋がらないので、実感を伴いにくい。ステロイドとの併用が必要となるシャンプー。
2位:ニュートロジーナ T/Gelシャンプー
総合点数:4.2点/10点
総合得点としては、このブログで評価したなかでは下から数えたほうが早い、ボツ商品ではああります。
が、しかし、ステロイドを使うくらいだったらこのシャンプーを使ったほうがましだという理由からあえて2位にしました。それぐらい一発の即効性は高く、かゆみはとれます。欧米ではフケや痒みに対して支持されているシャンプーのようです。
ただ、点数が低いのは、NG成分が多く配合されている点。
薬を塗りながらたっぷり毒も盛ってるようなもので、日常的に使用することはおすすめできません。
1位:KADASONスカルプシャンプー
総合得点:10点/10点
「俺」が一番よかった評価できるシャンプーです。
脂漏性皮膚炎専用と謳っているだけあり、配合されている成分のコンセプトは完璧。実際の使用感でも泡立ちもよく、何よりかゆさが抑えられる実感があります
また、あまり大々的に謳っていないが、なんとこのKADASONには「育毛成分」も配合されているという、脂漏性皮膚炎の悩みの一つの「抜け毛」に対しても心遣いがあります。
難点は高いことくらいでしょうか。ただ、あの痒い地獄に戻るくらいならと思い、「俺」はリピートしてます。
日常の生活で注意すること
ストレスをためない
ストレスをためないことはとても重要だと思います。
できるだけお酒を控え、規則正しい生活をし、溜まったストレスを発散するという目的でランニングなどをしてみてもいいと思います。
実際に、知り合いの奥さんがストレスのたまる仕事(銀行勤務)から転職しただけで脂漏性皮膚炎の症状がなくなったという話もあります。
掻くのを我慢する
そして、無意識に痒い部分を掻いたりしないように意識しましょう。症状がマシになったとはいえ、ふとした瞬間に痒くなったりすることがあり、無意識に掻いてしまうことがあるりますが、かかないようにしましょう。
痒さが出てきて我慢できないときにステロイドを使用するといいと思います。
「俺」はそれでもステロイドは使いたくないので、痒さがあるときは育毛ジェットスプレーを使ってます。
この商品、実はここで書いた重要な成分項目をすべてクリアした優秀な商品です。(抗炎症成分、抗菌成分、添加物無配合、そして育毛成分)
正しいシャンプー以外を使用しない
出張や旅行などで、備え付けのシャンプーなどを絶対に利用しないように注意しましょう。「俺」は散髪に行ったときのシャンプーも自分のシャンプーを持参しています。
小さな詰め替え用容器など、100円均一などで売っているのでそれらを利用してマイシャンプーを持参するといいと思います。運が悪いと一発で逆戻りしてしまうので、注意しましょう。
まとめ
人それぞれ症状の重さや頭皮の質も異なるため断言はしきれないが、この方法でほぼ改善できると確信しています。本当に症状がひどい場合はやむを得ずステロイドを使用せざるをえないかもしれないが、使わないようにしたいです。
さらに、脂漏性皮膚炎の多くの人が抜け毛に悩まされていると思うが、抜け毛も激減するので気持ちも明るくなると思います。
しかし自分でも驚くほどマニアックな事を語れるようになったことに驚きを隠せない。いろいろ反論もあるかもしれないが、皮膚科医の先生達にも是非読んでいただき、参考にしていただければと思っています。
タイトルを治療法と書かせてもらったが、厳密には治るわけではないので対処法といったほうが正確かもしれない(汗)。1日でも早く、痒さに悩まされる毎日から開放されて明るい気持ちで毎日を送ってもらえることを期待してます!